落葉の栞

埋もれてしまった良書を貪る日々

2019-01-01から1年間の記事一覧

なぜ「戦略」で差がつくのか

達成したい「目的」がありその達成に対して「資源」の限界がある限り、戦略的な思考は役に立つ。戦略とは「目的達成のための資源利用の方針」達成するべき目的があり、かつ資源が限られているから。本質的には目的と資源の2つの要素に集約される。正しい戦略…

【要約】マーケティング近視眼

マーケティング理論を体系化した権威者といえばフィリップ・コトラーだが、セオドア・レビットの理論について知るものは少ない。 第2次世界大戦以降、衰退などありえないと信じられてきた産業の成長が鈍化してきた。 しかしレビットに言わせれば「いずれの場…

戦略がすべて

『僕は君たちに武器を配りたい』というベストセラー本の著者で、最近亡くなった瀧本哲史さんの書籍です。この本は時事評論の形をとりつつも戦略的な思考を追体験できる形になっています。戦略を考えるというのは今までの競争を全く違う視点で評価し、強みと…

シンプルマーケティング

今日紹介するのはプロダクト・コーン理論で有名な森行生さんの『シンプルマーケティング』という本です。マーケティングの本質は戦争であり競合相手に勝つための戦略と戦術を考えること。対立する敵がいなければ戦争が起きないのと同じように、市場に競合他…

人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方

先日のグロースハックの振り返りで、本当に価値のあるアウトプットとは「ただ管理画面を見て技術的な面だけを見るだけではなく、ビジネスの視点とインサイトに基づいたもの」とアドバイスを頂きました。それがきっかけで購入したのが『「欲しい」の本質 人を…

戦略PR-空気を作る 世論で売る

まだ入社したばかりの頃に「広告とPRの違いって知ってる?」と聞かれたことがある。マーケティングに携わる人でもその違いを知っている人はなかなかいないらしい。商品が売れるための空気ができていなければ、いくら広告を出しても全く意味がないと社長が言…

マーケティングの仕事と年収のリアル

今日紹介するのは『マーケティングの仕事と年収のリアル』という本です。キャリアをどう積み上げていくかに焦点を当てて書いた本は今まで見たことがなかったので手に取ってみました !本書のターゲットは主にキャリアアップを見据えたアラサー世代としていま…

プリンセス・マーケティング

今日紹介するのは『プリンセス・マーケティング』というタイトルの本です。著者は女性向けのセールスコピーライターで有名な谷本理恵子さん。ほぼ全てのページに折り目をつけずにはいられないほど具体例が豊富で、女性から見ても女性の気持ちをかなり正確に…

イシューから始めよ

人生は何かを成し遂げるにはあまりにも短い と読者に強烈なインパクトを与えるこの本。書店のビジネスコーナーへ足繁く通う人は必ず目にしたことがあるかと思います。この本の著者である安宅さんはイシューを「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題ま…

善意という暴力

10月になって本格的に軽減税率が始まりましたね。Twitterでは「イートイン脱税」vs「正義マン」がトレンドに上がったこともあり、色々と面倒なことになっているなぁと思う今日この頃です。一見するとこの「正義マン」は善意に基づいて悪を指摘しているように…

僕は君たちに武器を配りたい

私はいつも将来に漠然とした不安を抱えて生きているのですが、最近どんな本を読んでもこの時代を生き抜く共通したキーワードがあるということに気づき始めました。恐らく今は「ゲリラ戦」「ニッチ」「ロングテール」が求められる時代になってきているのでは…

「超入門」失敗の本質

今回紹介するのは『超入門 失敗の本質』という本。日本軍と日本企業の失敗を初心者にも理解できるように書かれた『失敗の本質』のダイジェスト版です。 戦争や企業の失敗を過去から学ぼうという趣旨なのですが、経営者でもマネージャーでもない個人がこれか…

3分でわかるロジカルシンキングの基本

感情が論理を上回ったとき人は思考停止してしまうという話を聞いて、ロジカルシンキングの本をもう一度読み直してみることに。 ▼感情と論理の関係を理解するとグッと生きやすくなる話https://note.mu/semlabo/n/n1d97e01b1648 ビジネス書っていうと重厚感が…

ファンベース

「ファンベースを基にしたマーケティング支援事業を作ります」といった声を発表するだけで、関連会社の株価が跳ね上がったかなり有名な佐藤尚之さんの本です。文頭に星の王子さまの詩を引用していて、ロマンチックな方だと思いました。この本でのファンの定…

ビジネスに活かす脳科学

弊社のとある方に「最近どんな本を読んでいるんですか?」と聞いたらこの本を紹介してもらいました。経営学はマーケティング・戦略論・組織論・マネジメント論・会計で成り立っているんだそう。 自分ではない他の人がどんな本を読んでいるのかは昔から興味が…

ユダヤの商法

会社の書架を漁っているうちに(デンと発音してください)と書かれた本が目に飛び込んできたので読んでみました。この本を手にした時、「タ」と読めばいいのか「デン」と読めばいいのか正直分からなかった...。藤田ウーンと読んでしまう日本人の気持ちがすご…

予想通りに不合理

これまでの経済学では、人間は自己の利益を最優先して経済的に合理的な行動を取るとされていました。それに対して、必ずしも人間が合理的な選択を取るわけじゃなく、一時の感情に動かされて非合理的な選択を選んでしまうのではないか?と研究してきたのが行…

女の機嫌の直し方

お気に入りの本を読むと必ず参考文献を読むのですが、「女の機嫌の直し方」というキャッチーなタイトルに惹かれて購入しました。2時間もあればサラッと読めるのに、脳科学の深い領域に足を踏み入れることができる一冊です。11月に映画化も予定されているんだ…

残酷な世界で生き延びるたった一つの方法

私が橘玲さんの存在を知ったのは「言ってはいけない」が出版された時からです。橘さんの本には目を背けたくなるような残酷な現実が散りばめられており、遺伝に関するタブーを赤裸々に綴っているところに衝撃を覚えました。言い切ってしまうところに清々しさ…