落葉の栞

埋もれてしまった良書を貪る日々

ユダヤの商法

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会社の書架を漁っているうちに(デンと発音してください)と書かれた本が目に飛び込んできたので読んでみました。この本を手にした時、「タ」と読めばいいのか「デン」と読めばいいのか正直分からなかった...。藤田ウーンと読んでしまう日本人の気持ちがすごく分かります。

そして経営者の間ではお金儲けのバイブルとしてかなり有名な本みたいです。定価は750円ですが、調べてみたところメルカリでは1万円以上で売れていました。「人生は金やでェ」と身も蓋もないことをサラッと言ってしまうあたり、橘玲さんと同じような香りがします。その中でも最も印象的な一言を紹介します。

ユダヤ商法に商品は二つしかない。それは女と口である。


正直「こんなこと言っちゃっていいの?」と思いました。完全に男性読者を想定していており少々憤りを感じたのですが、確かに女性の心を掴んでいる商品は飛ぶように売れているんですよね。実際にタピオカなどのブームは女子高生から始まっていますし。それに人間には必ず口がありますから買ってもらえる対象が広く、食べ物は消化されるのでまた新たな食べ物が必要になってきます。そうすると商品を継続して買ってくれる方が増えるわけです。

かつて男性が狩猟に出かけてた際、女性は木の実を集めてきたと言います。女性が新しい食べ物を試したくなる気持ちは先祖代々から受け継いできたのかな。

他にもマーケターとして心に留めておきたいと思った一言を紹介しますね。興味がある方は本をご覧になってみてください。


・儲けの法則は78対22
・「綺麗なお金」「汚いお金」は無い
・ゼニの取れる名前をつけろ
・安売り競争は死のレース
・大衆の憧れ心理を掴む
・法律の隙間にはキャッシュが溜まってる
・信用を得る宣伝は口コミに限る


企業の本質は利潤を追求することですが、個人的にはお金儲けにも倫理感は大切だなと思っています。写真はさりげなく自社を宣伝するスタイルで(笑)