落葉の栞

埋もれてしまった良書を貪る日々

マーケティングの仕事と年収のリアル

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今日紹介するのは『マーケティングの仕事と年収のリアル』という本です。

キャリアをどう積み上げていくかに焦点を当てて書いた本は今まで見たことがなかったので手に取ってみました !

本書のターゲットは主にキャリアアップを見据えたアラサー世代としていますが、マーケティング業界を考えている就活生にこそ読んで欲しい本だと思います^^

要約

電通博報堂などの一部の広告代理店や外資系大手企業では、昇格と連動して年収は1000万を超える。そのような名だたる企業に入るには狭き門であり、それ以外の企業では決して全員がたどり着ける数字ではない。戦略的に考えてキャリアを作っていけば実現不可能でもない。

とはいえ、年収が高い=幸せというわけではないので、自分なりの幸せと同時にストレスフルで避けたい状況をしっかりと定義し、その基準に沿った会社に入り、快適な仕事環境を実現することが幸せに繋がる。

うん。自己分析大切。


レバレッジメモ

マーケティングの仕事の根幹は「客観的できれいな正解がない」けど「仮説検証を重ねて、より本質に迫った答えを探し続けること」

マーケティングの会社は事業会社と支援会社の2つに分けられる
(自分の価値観や気質のようなものを知り、それに適した環境に身を置くこと。)

事業会社
外資系グローバル企業
・国内資本の大手企業
・中小・ベンチャー企業

支援会社
・大手総合広告代理店
・大手専門支援会社
・中小専門支援会社

マーケティングキャリアの6段階
1.マーケティング業見習い
2.特定業務の担当者(ワーカー)
3.特定領域の専門家(スペシャリスト)
4.マーケティング施策の統合者(ブランドマネージャー)
5.ブランド・マーケティング全体の責任者(CMO
6.マーケティングに強い経営者 (CEO)

キャリア構築の7つのルート
1.自社を愛するコミット型
2.王道キャリアアップ型
3.ヒット実績で渡り歩くブランド人型
4.中小ベンチャー早期抜擢型
5.大手支援会社でじっくり昇進型
6.真理探究の職人でスペシャリスト型
7.事業立ち上げ請負人型

人材におけるP/LとB/S(この発想は無かった!)
持続的に人材価値を高めて高収入を得るには目先のP/L=その時々だけの収入にとらわれずにB/S=中長期的な資産を蓄積できる業務や企業に携わることが重要

戦える強みとは、少ない努力でも明らかに他人より評価が高い手応えのあるもの
→自分にとってはなんでもないことだけど、他人が高く評価してくれる得意なこと

自分なりの理想を掲げて未来に向けて努力するだけでなく、自分の価値観や気質をしっかり認め、現実も受け入れる。


自分が向いていると思う職種や職場は「憧れ」である場合が多いので、利害関係がない第三者に他己分析してもらい客観的に自分を知る機会を作るとミスマッチは減らせるのかなと思います。それでも現実を受け入れるのはなかなかキツイですけどね(ブーメラン)